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文献詳細

雑誌文献

胃と腸2巻3号

1967年03月発行

文献概要

今月の主題 胃液分泌の基礎と臨床 綜説

胃液分泌抑制物質について

著者: 三好秋馬

所属機関: 1京都大学医学部脇坂内科

ページ範囲:P.363 - P.369

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はじめに

 胃疾患の治療剤のうち,最も重要な役割を占めているのが制酸剤である.とくに消化性潰瘍の治療の主点はそれらによる酸分泌の調整にあることは周知のことである.しかしながら,実に長年月またあらゆる観点から酸分泌の問題も検討されたが,過酸症を持続的に抑制された状態におくことは,外科的手段は別としても,内科的の治療では満足されていないこともまた周知のことである.

 このように酸分泌を調整,(いまの場合は分泌能の抑制,低下を問題にしている訳であるが)の困難である理由は,酸分泌機転の複雑性にあるといえるし,さらには酸分泌機構が充分に明かにされていないことによると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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