icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸2巻3号

1967年03月発行

文献概要

今月の主題 胃液分泌の基礎と臨床 症例

多発性胃粘膜内癌の1症例

著者: 高田洋12 川井啓市3 井田和徳3 若林敏之3 中井公俔3 田所久賢3 梅田真一4 岡田三弥4 佐野量造5

所属機関: 1京都府立医大増田内科 2松下電器健康管理センター 3京都府立医大増田内科 4松下病院外科 5国立がんセンター病理

ページ範囲:P.389 - P.395

文献購入ページに移動
症例

患者:戸○政○ 52歳 男性

主訴:心窩部痛

家族歴:特記事項なし

既往歴:10年前肺結核罹患

現病歴:昭和40年夏頃より時折,食事:および便通とは関係のない軽度の心窩部痛を感じたことがあるが,食欲不振・体重減少・嘔吐などは全く認めない.昭和38年10月胃集検にて胃潰瘍瘢痕疑および巨大皺襞と診断した.翌昭和39年12月,自覚症状は全くないけれども継年の胃集検を受け,間接撮影にて粗大な皺襞と前庭部大彎の辺縁不整にて要精検となった.精密検査の結果はびらん性胃炎と潰瘍瘢痕疑と診断され下記するように経過追求の結果,早期胃癌と診断された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?