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文献詳細

雑誌文献

胃と腸2巻4号

1967年04月発行

文献概要

今月の主題 胃微細病変の診断 綜説

微小な潰瘍性病変の内視鏡診断

著者: 上野恒太郎1

所属機関: 1東北大学医学部山形内科

ページ範囲:P.505 - P.508

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 胃切除を行なった症例について,胃粘膜の肉眼所見と,術前に行なった胃内視鏡検査の結果とを対比してみる機会は多い.その結果,正しくその部位の胃粘膜を観察したつもりでも,その実,切除胃でみると,微細な病変を見逃していたり,また,内視鏡的には如何にもSimpleな潰瘍性病変と見えたものが,切除胃では,意外にも周辺に広い瘢痕性変化や小潰瘍または糜爛を伴っていたりすることは,われわれが少なからず経験することである.

 このようなことから,従来述べられてきた胃潰瘍の内視鏡診断とは別に,微小な潰瘍性病変に対する現在の内視鏡検査の診断の現状,とくにその存在診断の現状について考えてみたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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