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今月の主題 胃のびらん 綜説
ビランの経過―いわゆるビラン性胃炎について
著者: 川井啓市1 若林敏之1 井田和徳1 近松重義1 角谷仁1 村上健二1 三崎文夫1 西山順三1 小玉正智2
所属機関: 1京都府立医科大学増田内科 2京都府立医科大学第2外科学教室
ページ範囲:P.743 - P.754
文献購入ページに移動本邦におけるビランの診断への興味はことに柔軟な胃カメラまたはファイバースコープが日常の臨床検査に応用され,早期癌を中心にした微細病変への診断に目が向けられてから著じるしい.
しかし文献的にビランの頻度を検討する時,気付くのはその頻度に著るしい差があることである.すなわちJunghanns1)10%(切除潰瘍胃),Konjetzny45%以上2)(切除潰瘍胃),Walk2.9%3)(X線),Frik4)0.5~2%(X線),広門ら5)5.4~10%(内視鏡)青山6)5.3%(X線による胃集検)などである.しかもこの頻度の差は単に被験材料,診断方法の差のみによるものではなく,胃のビランの診断規準のもつ曖昧さによることが大きい.
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