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今月の主題 胃のびらん 綜説
いわゆるhaemorrhagische Erosionの内視鏡的観察
著者: 唐沢洋一1 山崎又次郎1 大野光彦2 村上忠重34 安井昭5 崔相羽5
所属機関: 1旭川市唐沢病院 2前旭川市唐沢病院 3順天堂大学第一外科 4前昭和大学 5昭和大学第一外科
ページ範囲:P.777 - P.784
文献購入ページに移動hamorrhagische Erosion出血性びらんは長い間病理の世界だけで知られていた.そして臨床的につかまえようがないと思われていた.それが最近になって,ようやくファイバースコープや最新型の胃カメラによってつかまえられるようになった.捉えてみると,それはやはり臨床的に重要な意義をもっていることが分った.
病理解剖から得られる胃は,一般に自家融解が強くて,余り組織検索の役に立たない.ことに自家融解は粘膜面に強いので,早期胃癌とか,胃炎とか,さらにはびらんとかといった病変の検査には不向きである.したがって胃の病理所見はこれまで余り重要視されていなかった.
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