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文献詳細

雑誌文献

胃と腸2巻7号

1967年07月発行

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書評「いたみの臨床」 フリーアクセス

著者: 内薗耕二1

所属機関: 1東大(生理学)

ページ範囲:P.935 - P.935

文献概要

 感覚生理学の中でも痛みに関する研究が,一番おくれているようである.本書の著者清原博士もいっておられるように,痛みの研究は感覚の中でも特殊なもので,その研究法も完成されたとはいい難い,光や音に関する知覚は昔からよく研究され,その内容も著しく豊富である.痛みの研究は上記の感覚と異なって,客観的な取扱いが困難である.いきおい動物実験が必ずしも容易でない.痛みの受容器,その伝導路,中枢神経などいずれの研究面をとりあげてみても,はなはだ漠然としている.

 一方,医学における痛みの比重はきわめて大きいといわなくてはならない.医師の門をたたく患者の大部分は,多かれ少なかれ身体のいずれかの部分における痛みを訴えているわけである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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