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文献詳細

雑誌文献

胃と腸2巻7号

1967年07月発行

今月の主題 胃切除後の問題

症例

小さなⅡc早期胃癌の1例

著者: 佐野量造1 大森皓次2 松江寛人2 笹川道三2

所属機関: 1国立がんセンター第一病理科 2国立がんセンター内科

ページ範囲:P.941 - P.943

文献概要

症例

 患者:小○木○女○,46才,女

 主訴:心窩部痛

 既往症:約10年前から,空腹時又は食後に心窩部痛を覚えるようになり,この自覚症状は,軽快,増悪を反復しながら,来院時までつづいた.特に季節の変わりめの頃に悪かったと言う.この間,ある時は吐血(4年前)を伴い,某大学病院に40日間入院したこともあり,またその後も,他の3カ所の病院で,慢性胃炎,慢性大腸炎等の診断にて,それぞれ1~2ヵ月間の通院加療を受けその都度自覚症状は軽快したが,無症状の期間が1年以上つづいたことはなかったとのことである.

 臨床諸検査成績:後述の胃X線所見及び胃内視鏡所見の他,特記すべき所見はなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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