icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸2巻8号

1967年08月発行

今月の主題 難治性胃潰瘍

綜説

難治性潰瘍の生検

著者: 石原国1 田中弘道1 福本四郎1

所属機関: 1鳥取大学医学部内科

ページ範囲:P.1029 - P.1034

文献概要

 胃潰瘍の内科的治療に際し,きわめて短時日の間に潰瘍の治癒する症例があると同時に厳重な安静加療を行なっても治癒傾向が乏しく長期間潰瘍の存在する症例がある.一般に後者を内科的治療に抵抗する潰瘍,すなわち難治性潰瘍と臨床上呼んでおり,難治性潰瘍に関する厳格な基準,定義はない.いわば治療経過を主とした臨床上の呼称であるといえる.したがって難治性潰瘍の病理組織学的所見についても古来慢性潰瘍の特徴としてあげられているもの以外に明らかな特徴はない.

 他方,直視下胃生検も潰瘍辺縁の癌化の有無,癌性潰瘍との鑑別に関する報告は多いが潰瘍の病勢の検討を行なった報告はほとんどない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら