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文献詳細

雑誌文献

胃と腸2巻8号

1967年08月発行

文献概要

技術解説

私のレントゲン検査

著者: 青山大三1

所属機関: 1大阪回生病院放射線科

ページ範囲:P.1093 - P.1096

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1.はじめに

 レ線診断は影を読むことによって行なう診断である.したがって影が描写される種々の条件や状態を十二分に知っておく必要がある.影のことであるから,読む価値のある影と,読む価値のない影とがあることを区別して認識することもレ線診断の一つのコツであろう.

 一般に消化管のレ線診断は凹凸が消化管内壁にあるかないかを区別することである,消化管の内壁は凹凸があるように描写しようとすれば凹凸がみとめられ,また凹凸がないか少ないように描写しようとすれば,そのようにもなる.

 そこでもっとも重要なことは,胃についていえば摘出された状態にひとしいか,もっとも近い状態に描写したレ線像を得ることであろう.しかし摘出した胃の状態はレ線診断時には未知であるので,各種の状態でレ線像を得ておくことが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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