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文献詳細

雑誌文献

胃と腸2巻8号

1967年08月発行

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書評「内臓疾患と皮膚病変」 フリーアクセス

著者: 野口義圀1

所属機関: 1横浜市大皮膚科

ページ範囲:P.1109 - P.1109

文献概要

 近代皮膚科学の特色の1つは,その精細かつ巧緻を極める皮疹の記載であろう.皮疹の描写に拘泥すれば形而上学的考え方に終始し,記載皮膚科学の異名を甘受するのも当然のことである.

 その出発から独仏の影響の強かったわが国の皮膚科学は,時に文学的余韻をも残すが,戦時中の長い空白とヌーベル・バーグというべきアメリカ皮膚科学の浸透により,徐々にその姿を変えつつある.例えば皮膚の症状や病変を全身との関連において考察するといった傾向は,新しい皮膚科学への脱皮の過程と考えてよいであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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