icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸2巻9号

1967年09月発行

今月の主題 胃の多発性潰瘍

展望

消化器とME

著者: 綿貫喆1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学外科

ページ範囲:P.1181 - P.1188

文献概要

Ⅰ.いとぐち

 エレクトロニクスの技術を医学に導入する医用電子(Medical Electronics,一般にMEと略して呼ばれる)の研究がわが国でも年々さかんに行なわれるようになり,毎年開催される日本ME学会の大会にも工学,医学各方面から沢山の研究成果が発表されている.しかし循環系に関するMEの研究はきわめて多岐にわたってさかんであるのに反して,消化器系に関するMEの研究はそんなに多くはなく,昭和42年5月に開催された第6回日本ME学会大会における一般演題124題のうち消化器に関するものはわずかに4題にすぎない状態である.しかし少ないとはいえ数え立ててみると,消化器に関係あるMEもなかなか多く,その主なものをあげても次のように各方面のものがある.

 1)消化管平滑筋運動に関するもの.

 2)消化管内腔に変換器(transducer)を入れてテレメータリングを行なうもの―いわゆるカプセルと呼ばれるもの.

 3)ラジオアイソトープ

 4)内視鏡による写真撮影

 5)電子顕微鏡

 6)超音波診断

 7)制御装置を応用するもの.―消化管のペースメーキング(pace-making).

 8)生体作用機器―超短波治療器,超音波治療器や種々の放射線治療装置がある.また日常使われる電気メスも高周波を利用したものである.

 9)電子計算機によるデータ処理,その他のオートメーション化.

 10)生体現象の記録,観察への応用.

 11)Image amplificationや生体現象の同時記録.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら