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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻1号

1985年01月発行

文献概要

今月の主題 胃診断学20年の歩みと展望―早期胃癌を中心として 序説

胃診断学20年の歩みと展望

著者: 白壁彦夫1

所属機関: 1順天堂大学医学部内科(消化器)

ページ範囲:P.12 - P.12

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 診断の狙い方が,日本と欧米とでは全く違う.彼らは経験例をまとめる.日本は,経験から理論的に考え,推定→捜し出す,の手法をとる.腕に自信を持つまで修練し,見張って病変を捜す.これでは両者は嚙み合わない.

 2cm大の病変の診断能が固定し,さあ今から1cmのものまで見つけるぞと頑張ってみたが,数年~5年ぐらいかかった.急速充電というわけにいかないから,急がず一歩一歩,自分自身に手ごたえのある進歩を積み重ねるのが学問の王道だと痛感している.さあ学会だと,あわてて次々と息をつく間もなく発表を繰り返し,一見,業績を上げるかにみせる学派には与するわけにはいかない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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