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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻1号

1985年01月発行

Coffee Break

形態学的診断の向き・不向き

著者: 武藤徹一郎1

所属機関: 1東京大学第1外科

ページ範囲:P.91 - P.91

文献概要

 食道のEp癌がよく見つかるようになってきた.発赤と褪色がそのポイントだが,見つける医師とみつけられない医師がいるのはどうしたことか.X線から出発した人は丁寧に見るから伸びるが,いきなり内視鏡から入った人は丁寧に見ない傾向があるとの由.

 大腸でも平坦な小腺腫を見つけるのは限られた人だ.皆が同様に発見しているわけではない.Crohn病のアフタ,Yersinia大腸炎のアフタ,潰瘍性大腸炎のアフタ,アフタ性大腸炎のアフタなどの所見の違いにあまり気付かない人もいる.私の友人の一人も“○○君がいなくなったら,早期癌がとたんに見つからなくなった”と嘆いていた.異常に気付かない人,見ても異常とは思わない人がいるのだろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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