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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻1号

1985年01月発行

文献概要

Refresher Course・11

この症例にみる診断過程のポイント

著者: 狩谷淳1 田沢浩1

所属機関: 1千葉県がんセンター放射線診断部

ページ範囲:P.105 - P.108

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〔症例1〕72歳,男性,主訴:血便.

〔X線所見〕注腸造影時,透視中に,S状結腸に隆起性病変を認めた(矢印①).その二重造影像がFlg. 1である.この像からでも,大きさがほぼ2.5cmで,広基性であること,表面の陥凹を思わせるごく淡い不整形の陰影(矢印②)が見られること,基部にいわゆる“lndentatlon”(矢印③)が認められることなどから,おそらく小さなBorrmann 2型癌であろうと読影される.しかし,このような写真で,あれこれと推定を楽しむのもよいかもしれないか,もう少し工夫して,その病変の形態を,有無を言わせずに,きちんと把握できるX線像を撮影し呈示したいものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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