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今月の主題 大腸ポリペクトミー後の経過 主題
内視鏡的ポリペクトミーが行われた大腸sm癌患者の予後
著者: 古澤元之助1
所属機関: 1国立病院九州がんセンター消化器部外科
ページ範囲:P.1087 - P.1094
文献購入ページに移動要旨 42施設へのアンケートで,内視鏡的ポリペクトミーでfollow-upしている大腸sm癌94例(A群)の予後を,ポリペクトミー後に引き続いて腸切除を行ったsm癌126例(B群)の予後と比較した.再発例はA群では7例(7.4%)で,すべて局所再発,B群では2例(1.6%)でリンパ節再発と肝転移であった.A群全例の5年生存率は87.8%,10年生存率は64.9%で,B群全例の93.5%と88.1%より低かったが,統計学的には有意差はなかった.予後を左右する因子別の生存率の検討では,腫瘍の大きさが2.0cm以上の場合および脈管侵襲陽性の場合,ポリペクトミー断端近傍に癌のmassive invasionがみられた場合には,それぞれA群の生存率はB群の生存率よりも統計学的に有意差をもって低かった.
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