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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻10号

1985年10月発行

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海外文献紹介「血清γ-GTPと慢性アルコール中毒―飲酒と肝疾患の影響」 フリーアクセス

著者: 種広健治1

所属機関: 1愛知県がんセンター第1内科

ページ範囲:P.1102 - P.1102

文献概要

 Serum gamma-glutamyl transpeptidase and chronic alcoholism―Influence of alcohol ingestion and liver disease: Moussavian SN, et al (Dig Dis Sci 30: 211-214, 1985)

 血清gamma-glutamyl Transpeptidase(γ-GTP)は常習的な飲酒やアルコール性肝障害の指標として本当に有益かどうか議論が多い.血清γ-GTPは飲酒習慣よりむしろアルコール中毒者の肝疾患の有無に関連があるとする報告がある.この研究では123名のアルコール中毒者を対象として血清γ-GTPと飲酒量,飲酒期間,肝疾患との関連を検討した.対象を肝疾患のない97名(A群)と,肝腫大,黄疸または3か月以上にわたる肝機能異常を認め肝生検を受け肝疾患を有すると診断された26名(B群)の2群に分け,血清γ-GTP,GOT,GPT,alkaline phosphatase(ALP)などを測定した.両群の飲酒量と飲酒期間には差を認めなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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