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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻10号

1985年10月発行

文献概要

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書評「Aspiration Biopsy―Cytologic Interpretation and Histologic Bases」

著者: 高橋正宜1

所属機関: 1岐阜大学

ページ範囲:P.1140 - P.1140

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 Martin & Ellisによって細針穿刺法による腫瘍細胞診の1,400例に及ぶ系統的な検討が報告されたのは1930年で,米国にその端緒を発している.しかし,臨床的実用化を推進したのはLopes-Cardozo,Franzén,Zajicekらのヨーロッパ学派で,主として血液学的手法によるものであった.したがって穿刺細胞診はギームザ法にょる形態学が主流を占め,Papanicolaou法を見慣れた者には判定の難しさが障壁となっていたが,本書は殆どがPapanicolaou法を用いており理解しやすい.

 本書は3人の共著であるが,Koss教授はポーランド生まれで,Woyke,Olszewski教授らはMontefiore医療センターに学んだKoss教授の一門であるから500頁に及ぶ大作も一貫性があって単著としての読みやすさがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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