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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻11号

1985年11月発行

症例

残胃の若年性胃ポリープに早期癌を合併した若年性胃腸管ポリポージスの1例

著者: 膳所憲二1 草津恵三1 御手洗義信1 井餘田直慶1 多田出1 若杉健三1 斎藤貴生1 小林迪夫1

所属機関: 1大分医科大学第1外科

ページ範囲:P.1249 - P.1254

文献概要

要旨 若年性胃腸管ポリポージスは,胃,小腸,大腸に多数の若年性ポリープを発生する遺伝性疾患であり本邦で3例,欧米で19例が報告されている.本症例は,65歳男性で11年前に胃潰瘍に対して胃切除を受けたが,その残胃に若年性ポリープを母地として発生したと考えられる早期癌と多数の若年性ポリープが,また盲腸に単発の若年性ポリープが証明され,早期胃癌を合併する若年性胃腸管ポリポージスと診断された.その臨床的所見と経過,病理学的所見などを供覧すると共に,若年性胃腸管ポリポージスの癌化の問題などを中心に本例の意義について若干の文献的考察を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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