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書評「消化器超音波診断学」 フリーアクセス
著者: 打田日出夫1
所属機関: 1奈良医科大学・放射線医学
ページ範囲:P.1310 - P.1310
文献購入ページに移動消化器を中心とした腹部の超音波診断が目覚ましく進歩・普及し,本格的な消化器超音波診断学書の刊行が待ちに待たれていたときに,大藤正雄先生をリーダーとする本邦での第一人者のチームワークによる本書が発刊された意義は非常に大きい.消化器領域における超音波診断に関する著書は数多く出版されているが,入門書的で図譜的な要素が強く,消化器疾患の超音波診断を系統的に記述した著書は皆無に近かった.専門的な学術書でありながら,初心者にも理解しやすいように配慮されている本書は,きっと多くの読者に,消化器超音波診断の本質を教示し,一層興味を深めさすであろう.この領域における著者らの御高名と御活躍は,今更私らの述べるまでもなく,常に本邦における指導的立場におられ,超音波の特性を最大限に発揮した独創的な多くの研究成果は,本邦のみでなく国際的にも高く評価されているのは周知のことである.
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