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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻2号

1985年02月発行

胃と腸ノート

新しいX線写真の技術(3)

著者: 山田達哉1

所属機関: 1国立がんセンター放射線診断部

ページ範囲:P.189 - P.190

文献概要

 FCRによるX線写真は,像が非常に鮮明で,診断しやすいことは既に述べた.もう1つのFCRの特徴は,撮影時のX線量を大幅に低減できることである.少ないX線量でも写真が撮れるということは,従来ならば露出不足で像にならないような場合でも,FCRならば写真になるということである.Fig. 1を見ていただきたい.再立位充盈像第1斜位像である.普通ならば,上部の二重造影の部分がこのようにはっきりと描写されると,下部の充盈像の所は露出不足になりがちで,この写真のように上も下も共に明瞭に描写されることはまずない.

 Fig. 2は,従来の二重造影像撮影の場合に比較して1/20の線量で撮影したものである.ご覧のように,胃小区像が非常にはっきりと描出されており,そんなに少ないX線量で撮影したX線写真とは到底考えられない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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