文献詳細
消化器診断入門Ⅱ
下部消化管
著者: 岡部治弥1 小林世美2 小林茂雄3 田島強4 多田正大5 丸山雅一6 渡辺英伸7
所属機関: 1北里大学内科 2愛知県かんセンター内科 3順天堂大学消化器内科 4都立駒込病院内視鏡科 5京都第一赤十字病院第2内科 6癌研究会附属病院内科 7新潟大学第1病理
ページ範囲:P.225 - P.230
文献概要
質問 潜血反応はスクーリングとしてどのくらい役立ちますか.
小林(世) 私の所では外来のスクリーニングを病歴聴取後,最初の診察のときに,診察の流れとして肛門,直腸を診ますもちろん,直腸診で何かさわれば次の検査にいくわけです.その場合に,直腸内に便が残っていることもありますから,それを取り出します.そうすると便の性状もわかります.その便で潜血反応を行います.いまは塩野義スライドのAとBに塗って,すくにその場で判定しますその場合にBのグアヤック法が(-)ですと,検査食をやっていませんから,その人は一応異常ないとしますBか(+)の場合ては食事制限をして,2日連続採便してもらいます.それでなお,2日のうち1回てもBか(+)ならは精密検査へいくということになります外来の患者ですと,陽性率か20%くらいになり,ちょっと高いのですね.
掲載誌情報