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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻3号

1985年03月発行

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書評「肝・胆・膵―確定診断への画像的接近と診断手技の治療的応用」 フリーアクセス

著者: 平松京一1

所属機関: 1慶応義塾大学

ページ範囲:P.292 - P.292

文献概要

 腹部の総合画像診断において肝・胆・膵疾患に関する画像診断の占めるウエイトがいかに大であるかは,日常画像診断の業務に携わっていると実感として切実に感じられるが,この領域にも診断上の盲点が少なくなく,高度に発達した現在の画像診断装置をもってしても,高度な診断基礎知識と熟練したテクニックがないと,この盲点に対して立ち向かって行くことは困難である.

 本書はまさにこの領域における正確な診断プロセスの正しい進め方と,その画像をいかに把握すべきかを懇切丁寧に解説しながら,確定診断に到達するまでの思考過程をすべて読者に認識させるに十分な内容を持つものであり,長年にわたって多くの臨床家が待ち望んでいたテキストブックと言っても決して過言ではないように思われる.また画像診断手技を用いた種々の治療法(interventional radiology)についても詳しく述べられており,最もup-todateな内容が盛り込まれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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