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今月の症例
Caroli病
著者: 乾和郎1 中澤三郎1
所属機関: 1名古屋大学第2内科
ページ範囲:P.350 - P.352
文献購入ページに移動 超音波検査所見 右肋骨弓下走査(Fig. 1)にて,肝右葉に周囲との境界明瞭なsonolucent areaが認められる(↑).内部にseptum構造も認められず,全くのecho freeな像である.更に後方echoの増強も軽度認められる.また,同様な所見を持つ小病変が肝内に多発して認められる(▲).以上の所見から,多発する肝嚢胞との診断はつくが,超音波検査法からはcystと胆管との交通の有無は不明であり,multiple liver cystなのかCaroli病なのかの判断はつきにくい.右肋間走査(Fig. 2)でも,別のcystic lesionが捕らえられている.cystが小さい場合,内部にlow echoが存在するように見えることがあるが,走査部を変えて他方向から検索を行えば問題はない.
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