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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻4号

1985年04月発行

文献概要

今月の主題 膵・胆道の形成異常 主題

膵・胆管の形成異常と病理

著者: 須田耕一1 宮野武2

所属機関: 1山梨医科大学病理 2順天堂大学医学部小児外科

ページ範囲:P.353 - P.359

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要旨 膵・胆管の形成異常のうち,膵癒合不全と膵胆管合流異常は画像診断により見出され臨床的に多くの関心を呼んでいる.膵癒合不全は,2つの膵原基が癒合せず分離したままの状態あるいは癒合しても主膵管系と副膵管系に結合のないものを言い,副乳頭よりの膵液排出不全による背側膵障害が惹起される.膵胆管合流異常は膵管と胆管が十二指腸の壁外で合流するものを言い,圧勾配により一般に膵液が胆道系に逆流し種々の病変を引き起こす.例えば総胆管拡張症では,その病因として定説化し,胆道癌でも前癌状態ではないかと注目されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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