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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻4号

1985年04月発行

今月の主題 膵・胆道の形成異常

主題

膵の形成異常

著者: 高木國夫1 大橋一郎1 太田博俊1 村上義史2 大橋計彦2 竹腰隆男2 平岩隆男3 桜井賢二3 加藤洋4 柳沢昭夫4

所属機関: 1癌研究会附属病院外科 2癌研究会附属病院内科 3癌研究会附属病院放射線科 4癌研究会附属病院病理

ページ範囲:P.369 - P.379

文献概要

要旨 膵の複雑な発生過程から生ずる膵ならびに膵管系の形成異常を示す症例が近年膵の形態学的診断法の進歩により,徐々に認められてきている.従来から認められた輪状膵に対しては,ERCPにより膵管の走行を明らかにすることができるようになり,膵管の形成異常としての背側膵管と腹側膵管の非癒合(略して膵管非癒合)も副乳頭からの造影法の進歩により,診断が可能となり,膵管非癒合例の中に膵炎を示すものがあって,膵炎診断のうえで欠くことができないものになっている.また,背側膵管に発生した膵癌の診断に当たって,副乳頭からの造影が必要である.まれであった膵体尾部欠損症も膵検査の進歩により徐々に認められてきている.膵の診断に当たって,膵および膵管の形成異常に基づく病態を考慮することが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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