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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻4号

1985年04月発行

文献概要

Coffee Break

もっと直腸鏡検査を!

著者: 武藤徹一郎1

所属機関: 1東京大学第1外科

ページ範囲:P.446 - P.446

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 典型的な英国紳士Sir. F. Avsy-Gonesはダークスーツの内ポケットから直腸鏡を取り出して言った.“これは私の聴診器です.coloproctologistにとって1本の直腸鏡は内科医にとっての聴診器に匹敵します”と.

 直腸鏡検査は大腸疾患の診断にとって必要不可欠な検査であるにもかかわらず,なぜか一般に軽視されており,特に内科の先生方には不人気なようである.昔式の砕石位の体位は患者にとっても屈辱的で,この検査が不人気である理由の1つでもあろう.手間がかかるわりには検査点数が低いこともやはり不人気に関係しているかもしれない.しかし,大腸疾患がこんなに増加してきた最近では,決して軽視してはならない検査であることは言うまでもない.最も簡単な直腸指診,肛門鏡検査に次いで容易な検査であり,得られる情報も少なくない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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