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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻5号

1985年05月発行

胃と腸ノート

血液型物質の組織化学的染色による胃生検標本取り違えの証明について

著者: 赤松泰次1

所属機関: 1信州大学第2内科

ページ範囲:P.533 - P.534

文献概要

 ABO式血液型は,1900年にK. Landsteinerによって発見され,臨床のみならず,古くから親子鑑定や犯罪捜査にも応用されてきた.近年,血液型物質抗原の研究が進み,その発現の相違は末端糖鎖構造のわずかな違いによることが明らかとなり(Table 1),また,赤血球だけでなく,ヒト各種組織内にもABH型抗原物質の存在が知られている.

 最近,われわれは胃生検標本の取り違えを,血液型物質の検索によって証明し,不必要な手術を未然に防止できた症例を経験した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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