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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻5号

1985年05月発行

文献概要

症例

doxycycline hydrochloride tabletによる急性食道潰瘍の2例

著者: 田中克明1 鈴木亮一1 西郡克郎1 杉政龍雄1 高邑裕太郎1

所属機関: 1横浜市立大学医学部第3内科

ページ範囲:P.549 - P.553

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要旨〔症例1〕17歳,女性.1983年2月16日,就眠前にdoxycycline 1錠を水なしで服用.翌朝より前胸部痛が出現.食道内視鏡検査にて切歯より30cmの食道に不整形の潰瘍を1個認めた.第30病日には潰瘍は治癒していた.〔症例2〕52歳,男性.1983年10月28日,就眠前にdoxycycline 1錠を少量の水で服用.夜間に前胸部痛出現.食道内視鏡検査にて切歯より28~30cmの食道に円形の浅い潰瘍を3個認めた.第10病日には潰瘍は治癒していた.1個の錠剤の服用によって多発性潰瘍ができるのは,就眠中の体位の変換,食道の蠕動などに伴う薬剤の移動によると考えられた.本邦報告例17例を集計し,自験2例を加えた19例について若干の検討を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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