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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻5号

1985年05月発行

文献概要

Coffee Break

胃癌診断と天気予報

著者: 中澤三郎1

所属機関: 1名古屋大学第2内科

ページ範囲:P.496 - P.496

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 昨年の秋のことである.ある会議で胃癌診断の成績について話が出た.初めは胃癌の深達度診断は現在でも半分くらいしかできないのではないかということであったが,次第に初回診断のほうに話題が移り,X線検査,内視鏡検査でも80%前後しか能力がないなど,初回診断の評判は頗る悪かった.X線診断もこれだけ多くの人が熱心にやっているのだからもっと向上してもよさそうだし,内視鏡診断にしても胃カメラからファイバースコープへの進展,それも側視,直視,斜視の出現など診断能が高まるはずなのにこのありさまである.まあ,胃生検という手段を誰でもが使えるようになったので“つまんで出れば良いし,出なければnegativeだ”という安易な気持ちに流れることによるのだろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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