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文献概要
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海外文献紹介「Nutcracker Esophagusの有愁訴患者での食道ブジー療法」
著者: 鳥山和彦1
所属機関: 1愛知県がんセンター第1内科
ページ範囲:P.548 - P.548
文献購入ページに移動 Esophageal bougienage in symptomatic patients with the nutcracker esophagus: A primary esophageal motility disorder: Winters C, Artnak EJ, Benjamin SB, et al (JAMA 252: 363-366, 1984)
広汎な食道攣縮は,一般的に疼痛のある食道運動障害(EMD)であると長い間考えられてきたが,実際には少ない.最も一般的なEMDはNutcracker Esophagus(NE)であり,これは高い振幅の蠕動収縮がしばしば長期間続くという特徴を有し,遠位食道から起こる.1979年Benjaminが初めて記載して以来,多くの報告があり,薬物治療(硝酸塩,抗コリン剤,鎮静剤,制酸剤など)が行われてきたが,これまで満足すべき症状の改善は認められていない.最近,食道ブジー療法が痛みを訴えるEMDの患者で有効であると報告されたが,批判に対する説明が必ずしも十分されていない.
広汎な食道攣縮は,一般的に疼痛のある食道運動障害(EMD)であると長い間考えられてきたが,実際には少ない.最も一般的なEMDはNutcracker Esophagus(NE)であり,これは高い振幅の蠕動収縮がしばしば長期間続くという特徴を有し,遠位食道から起こる.1979年Benjaminが初めて記載して以来,多くの報告があり,薬物治療(硝酸塩,抗コリン剤,鎮静剤,制酸剤など)が行われてきたが,これまで満足すべき症状の改善は認められていない.最近,食道ブジー療法が痛みを訴えるEMDの患者で有効であると報告されたが,批判に対する説明が必ずしも十分されていない.
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