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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻6号

1985年06月発行

今月の主題 慢性胃炎をどう考えるか

主題

胃底腺領域における慢性胃炎の診断と評価

著者: 山田直行1 福地創太郎1

所属機関: 1虎の門病院消化器科

ページ範囲:P.585 - P.593

文献概要

要旨 慢性萎縮性胃炎は幽門腺領域と胃底腺領域別に生じる粘膜変化で,単なる生理的加齢現象ではない.胃底腺領域の萎縮性胃炎には中間帯が関与する通常の萎縮性胃炎と悪性貧血を典型とするいわゆるA型胃炎に大別されるが,胃小区像や腸上皮化性の分布などに種々の差がみられた.また萎縮性胃炎は局在性胃病変の背景胃粘膜としての意義を有し,Ⅱa-subtypeと過形成性ポリープ後者では,ポリープの存在部位(前庭部と胃体部)により,萎縮の程度,腸上皮化生の分布などに種々の相違がみられるが,胃体部に存在する過形成性ポリープの症例で高ガストリン血症を伴い,粘膜萎縮の主座が胃体部に存在すると思われる例を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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