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胃と腸ノート
蛋白漏出を来すびらん性胃炎
著者: 多田正弘1 柳井秀雄1 苅田幹夫1 竹本忠良1
所属機関: 1山口大学第1内科
ページ範囲:P.594 - P.594
文献購入ページに移動近藤ら2)は蛋白漏出を来すびらん性胃炎およびMénétrier病において,粘膜の局所線溶が亢進していることを明らかにし,抗プラスミン療法が有効であると報告している.しかし,こういった薬物療法だけでは無効な症例があることも事実である.最近,われわれは3例の蛋白漏出を来すびらん性胃炎を経験したが,2例は抗プラスミン療法では無効であった.以前は,こういう症例はびらん性胃炎といえども手術しか治療法はなかった.
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