icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻6号

1985年06月発行

文献概要

今月の主題 慢性胃炎をどう考えるか 主題

病理形態学の立場からみた慢性胃炎―胃体部腺の変化を中心に

著者: 滝澤登一郎1 小池盛雄1

所属機関: 1東京都立駒込病院病理科

ページ範囲:P.611 - P.624

文献購入ページに移動
要旨 慢性胃炎に関する基本的な考え方に従って,体部腺の萎縮や変質の組織学的要素を抽出し体部腺領域における分布を検討した.その結果,体部腺領域にびまん性要素の分布を示すdiffuse changeと,限局性の分布を示すzonal changeが存在した.zonal changeは少数の例外を除いて最も一般的で,体部腺に汎発性の変化はなくF-lineが存在する.一方,diffuse changeにはF-lineが存在せず,悪性貧血例の胃炎や肥厚性胃炎例がこの群に含まれた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?