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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻6号

1985年06月発行

文献概要

消化器診断入門Ⅱ

下部消化管

著者: 岡部治弥1 小林世美2 小林茂雄3 田島強4 多田正大5 丸山雅一6 渡辺英伸7

所属機関: 1北里大学内科 2愛知県がんセンター第1内科 3順天堂大学消化器内科 4都立駒込病院内視鏡科 5京都第一赤十字病院第2内科 6癌研究会附属病院内科 7新潟大学第1病理

ページ範囲:P.681 - P.685

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読 影

質問 X線検査で小ポリープ像と気泡,腸内容物,便残渣との鑑別はどうしますか.

 丸山 造影剤をよく流して,同じ部位を2枚以上撮ることが必要です.実際に見間違うのは,大体5mm以下の便塊や気泡が多いですね.5mmより大きい便塊は,撮影体位によって移動することが多いし,気泡も消えるます.また,ポリープですと円形ないしは楕円形で,辺縁の線が非常にシャープです.ところが,便塊は辺縁の線がぼけていますし,また,角ばっているところがあったり,感じとしてわかります.しかし,小さなものではわからない場合もありますね.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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