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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻7号

1985年07月発行

文献概要

今月の主題 小腸診断学の進歩―実際から最先端まで 主題

小腸X線検査法の実際と診断の考え方

著者: 小林茂雄1 松川正明1 山田聡1 梁承茂1 碓井芳樹1 大橋泰之1 根来孝1 韓東植1 白壁彦夫1

所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.705 - P.713

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要旨 小腸のX線検査には,経口追いかけ法,二重造影法(ゾンデ),逆行性空気注入法などがある.炎症性疾患の診断には二重造影法が欠かせない.この方法では蠕動などの偽陽性像がなく,器質的変化を的確に現せる.炎症性疾患の診断では,まず特徴的な潰瘍の形を捕らえ(点・線・面の要素),次いで病変の分布状態(単発・多発-散在,skip,区域,びまん)を考える.潰瘍の深さ,好発部位,臨床的事項も大いに参考になる.変形の現れ方で潰瘍の形が推定でき,病変の分布と共に,二重造影法でなければ確実な診断は困難である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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