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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻7号

1985年07月発行

今月の主題 小腸診断学の進歩―実際から最先端まで

主題

小腸X線診断の微細診断能

著者: 西俣嘉人1 有村謙七1 徳重順治1 下鑪研悟1 政信太郎1 中原信昭2 橋本修治1

所属機関: 1鹿児島大学医学部第2内科 2鹿児島市立病院消化器内科

ページ範囲:P.715 - P.722

文献概要

要旨 二重造影法の導入によって小腸の微細X線診断は飛躍的に向上した.小腸のX線診断には今は二重造影法が広く用いられている.この二重造影法による微細診断能を小腸Crohn病,小腸結核,アミロイドーシス,糞線虫症を対象に検討した.二重造影法には粗大,微細顆粒状陰影,大小フレック,網の目模様などが描写されていた.これらの微細診断の向上は臨床的にも大きな意義を持つものである.X線微細診断能をその描写能とX線像から肉眼所見への移し変えの2つに分けて検討した.描写能はこれまで幾つかの文献に述べられているように,まだ今後に残された問題がある.X線像から肉眼所見への移し変えはX線像に描写された直接症状だけでは難しい.ここには変形学が必要である.直接症状に変形学を加えることによって初めてX線微細診断は可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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