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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻7号

1985年07月発行

文献概要

今月の主題 小腸診断学の進歩―実際から最先端まで 主題

小腸内視鏡検査法の進歩―諸方法とその適応

著者: 多田正大1 清水誠治1 岡田博子1 岩破淳郎1 吉中正人1 稲富五十雄1 赤坂裕三1 川井啓市2

所属機関: 1京都第一赤十字病院第2内科 2京都府立医科大学公衆衛生

ページ範囲:P.723 - P.731

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要旨 小腸内視鏡検査法として,①プッシュ式,②ロープウェイ式,③ゾンデ式の3方式の小腸ファイバースコープが開発されてきた.各々の方式には一長一短があり,プッシュ式は簡便に検査ができ,上部空腸の病変やびまん性病変に対する生検の目的に適応があり,ロープウェイ式は全小腸の観察と生検,拡大観察や内視鏡的ポリペクトミーなどの適応がある.ゾンデ式は狭窄性病変に対する検査や重篤な状態に対する検査の目的に適応がある.これらの各方式の小腸ファイバースコープを使い分けることによって,いかなる部位に発生した小腸病変であっても内視鏡診断ができるだけの技術は確立されたものの,1施設で3方式の器械を準備しなければならないこと,などの小腸内視鏡検査の普及のための隘路は少なくない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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