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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻7号

1985年07月発行

文献概要

今月の主題 小腸診断学の進歩―実際から最先端まで 主題研究

小腸の内視鏡観察およびX線造影同時併用法

著者: 川村亮機1 岡部正人1 三隅厚信2

所属機関: 1国立熊本病院外科 2熊本大学医学部第2外科

ページ範囲:P.797 - P.804

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要旨 従来,小腸の内視鏡とX線検査は別々の日に行っていたが,われわれが考案した内視鏡および造影同時併用法によれば,一体化した単一の検査として施行できるので,患者にとっては苦痛ある前処置が1回で済む.また,検査術者にとっては,造影用long tubeの挿管が容易なので,X線被曝線量の減少を期待できる.更に,従来の方法によってはX線検査が困難であった部位(回腸,Billroth-Ⅱ法術後あるいは癌や潰瘍などによる幽門狭窄症例の十二指腸,結腸回腸側々吻合部から肛側の回腸)においても,造影用long tubeの挿管が可能となった.特に回腸では造影剤と空気量の調節が容易であり,腸管係蹄の重なりも少ないので,良好な二重造影像が得られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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