icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻9号

1985年09月発行

文献概要

今月の主題 胃癌診断におけるルーチン検査の確かさ―部位別・大きさ別の検討 主題

胃癌診断におけるルーチン検査の確かさ―内視鏡検査(panendoscopy)からみて

著者: 土谷春仁1 多賀須幸男1 北村明1 伊藤慎芳1 福岡賢一1 桜井幸弘1 舩冨亨1 池上文詔1

所属機関: 1関東逓信病院消化器内科

ページ範囲:P.955 - P.960

文献購入ページに移動
要旨 1979~1984年に当科で初めて胃癌と診断された例でpanendoscopyによるルーチンのスクリーニングが行われた例に,他院で癌を疑われながらpanendoscopyでそれを見逃した例を含めた,早期胃癌54例,進行胃癌42例を対象とした.2年以内に癌なしとされながら診断時に20mm以上の早期胃癌であったもの,および4年以内に癌なしとされた進行胃癌例を見逃し例として算定すると,ルーチン検査としてのpanendoscopyで早期胃癌を発見する確からしさ(有病正診率)は77.4%であった.C領域と大彎の病変ではやや劣る.panendoscopyは早期胃癌を発見するために十分な確からしさを有する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?