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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻9号

1985年09月発行

今月の主題 胃癌診断におけるルーチン検査の確かさ―部位別・大きさ別の検討

主題

胃癌診断におけるルーチン検査の確かさ―X線検査からみて

著者: 七海暁男1 中島哲二1

所属機関: 1虎の門病院放射線診断学科

ページ範囲:P.969 - P.972

文献概要

要旨 非紹介切除胃癌134例に対するX線診断の実状を調査し,胃癌診断におけるルーチンX線検査の確かさの一面に触れてみた.X線検査先行胃癌は80例で,内視鏡検査先行胃癌は54例であった.ルーチンX線検査では11mm以上の大きさの早期癌を発見できたものの,60mm以上の大きさの早期癌を発見できなかった.X線検査と内視鏡検査の有検査歴癌を比較すると,A領域の20mm以下の早期癌にX線検査歴のある例が多かった以外には,特にこれといった差は指摘できなかった.ルーチンX線検査の質を高く,一定に保つためには,検査医の合理的配分について再考する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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