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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻9号

1985年09月発行

文献概要

今月の主題 胃癌診断におけるルーチン検査の確かさ―部位別・大きさ別の検討 主題

胃癌診断におけるルーチン検査の確かさ―内視鏡・X線併用からみて

著者: 政信太郎1 西俣寿人1 中原晋一1 米沢善照1 丸山大介1 朝倉孝之1 野口昌宏1 中村勇一1 尾辻真人1 西俣嘉人1 唐仁原寛1 丸田修士1 青崎真一郎1 西俣寛人1 橋本修治1 中原信昭2

所属機関: 1鹿児島大学医学部第2内科 2鹿児島市立病院消化器内科

ページ範囲:P.973 - P.977

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要旨 (1)X線,内視鏡検査両者併用によるルーチン検査の診断について部位と大きさの面から検討した.(2)対象として5mm間隔で全割された早期胃癌238病変(切除標本の検索によって発見されたものを含む)を用いた.(3)238病変の分布は壁別にみると大彎<前壁<小彎<後壁で,区分別にみると区分法1では噴門部<幽門部<A<M<C,区分法2では噴門部<幽門部<胃角部<前庭部<胃体部であった.(4)X線,内視鏡検査両者併用によって発見できなかった病変が60病変あった.5mm以下が63.3%を占め,11~20mmに見落としが5病変8.3%あった.(5)20mm以下の早期癌の発見率は74.8%で大きさ別にみると5mm以下40.6%,6~10mm 69.6%,11~20mm 95.8%であった.(6)区分別に発見率をみると,区分法1では幽門部,Aの後壁,大彎,Mの大彎,Cの前壁が低く,区分法2では幽門部,前庭部,後壁,大彎,胃角部前・後壁が低かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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