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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻9号

1985年09月発行

症例

胃glomus腫瘍の1例

著者: 山下良平1 服部和伸1 中島久幸1 藤野茂樹1 北川晋1 中川正昭1 瀬川安雄1 林守源2

所属機関: 1石川県立中央病院一般消化器外科 2石川県立中央病院病理

ページ範囲:P.1007 - P.1012

文献概要

要旨 glomus腫瘍は,一般的には四肢末端の皮下や爪下に有痛性腫瘤として発生する良性腫瘍である.今回われわれは,極めてまれな胃glomus腫瘍の1例を経験した.患者は56歳女性.心窩部不快感を主訴として当科へ入院.胃X線および内視鏡検査より,胃前庭部小彎に表面平滑な球状の隆起性病変を認め,bridging foldを伴っていた.胃粘膜下腫瘍と診断し手術を施行.切除標本では腫瘍は,大きさ2.5×2.5×2.Ocmで,被膜に覆われ,固有筋層から圧排性に発育していた.病理組織学的に胃glomus腫瘍と診断された.われわれの症例を報告すると共に,これまで本邦で報告された胃glomus腫瘍32例についての文献的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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