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文献詳細

雑誌文献

胃と腸20巻9号

1985年09月発行

文献概要

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編集後記

著者: 八尾恒良

所属機関:

ページ範囲:P.1052 - P.1052

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 早期胃癌研究会でいつも思うのだが,X線,内視鏡診断で大事なことは,描出された所見を正しく拾い上げることにあると思う.そして,拾い上げた所見やその解釈が正しいかどうかを知るために切除標本肉眼所見があり,病理学的検索がなされているはずである.このような態度を放棄し,診断が当たった,当たらないという点のみに拘泥すれば“診断学”とは言えず,また進歩も望めないであろう.

 本号では“ルーチン検査”が論議されているが,特集号に寄稿される程の施設でも“見逃し”に対する考え方や診断された癌の質にばらつきが大きすぎるように思う.今更という気がしないでもないが,もう一度ルーチン検査や,拾い上げ診断のあり方が論議されるべきかも知れない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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