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文献概要
今月の主題 消化管の“比較診断学”を求めて(1) 序説
「消化管の“比較診断学”を求めて」の企画に当たって
著者: 牛尾恭輔
所属機関: 1国立がんセンター放射線診断部
ページ範囲:P.11 - P.13
文献購入ページに移動「胃と腸」の20年を振り返って
「胃と腸」は本邦における消化器診断,特に消化管の形態学的診断の進歩と発展に,多大な貢献をした.振り返ってみると,創刊号より10年間は主に,胃疾患を中心とした特集号が組まれ,次の10年間は,胃より学んだ同じ方法論で,大腸疾患,小腸疾患に焦点が当てられている.ところで,「胃と腸」が最初より消化管全体に視点を置いて来たことは明らかである.それは本誌の創刊の辞(1巻1号,1966年)で,早期胃癌研究会を代表して村上忠重先生が,
「本誌の第1歩はしばらく編集の中核を早期胃癌に置き,これを順次良性病変にも推し進め,更には取り扱う範囲を消化管全体に及ぼしたいと考える.(中略)そして今私が考えていることは「胃と腸」とした表題が何時「胃と腸」になるかという点である.」
「胃と腸」は本邦における消化器診断,特に消化管の形態学的診断の進歩と発展に,多大な貢献をした.振り返ってみると,創刊号より10年間は主に,胃疾患を中心とした特集号が組まれ,次の10年間は,胃より学んだ同じ方法論で,大腸疾患,小腸疾患に焦点が当てられている.ところで,「胃と腸」が最初より消化管全体に視点を置いて来たことは明らかである.それは本誌の創刊の辞(1巻1号,1966年)で,早期胃癌研究会を代表して村上忠重先生が,
「本誌の第1歩はしばらく編集の中核を早期胃癌に置き,これを順次良性病変にも推し進め,更には取り扱う範囲を消化管全体に及ぼしたいと考える.(中略)そして今私が考えていることは「胃と腸」とした表題が何時「胃と腸」になるかという点である.」
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