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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻1号

1986年01月発行

文献概要

今月の主題 消化管の“比較診断学”を求めて(1) 主題

消化管粘膜下腫瘍の診断―平滑筋腫瘍,脂肪腫を中心に

著者: 八尾恒良1 今村健三郎1 飯田三雄2 田中啓二3 渕上忠彦4

所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器科 2九州大学医学部第2内科 3福岡市医師会病院 4松山赤十字病院消化器科

ページ範囲:P.43 - P.54

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要旨 消化管における平滑筋腫瘍,脂肪腫の診断理論を検討した.平滑筋腫瘍は,胃では管内型が多く,腸では管外型が多かったが,管腔内面の隆起の隆起の性状,bridging foldの存在などは共通していた.脂肪腫は腸では,有茎性隆起を示し,表面にびらんを伴ったものがみられたが,柔らかく平滑なこと,X線透過性が良いなどの所見は共通していた.粘膜下腫瘍の診断理論は,腫瘍の種類と消化管の場における特性を考慮に入れて検討すべきと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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