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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻1号

1986年01月発行

文献概要

症例

胃に限局したアミロイドーシスの1例―6年間の経過観察

著者: 宮田昌之1 五十嵐勤1 粕川禮司1 中井正彦2 橘文紀3

所属機関: 1福島県立医科大学第2内科 2福島県立会津総合病院内科 3福島県立会津総合病院病理

ページ範囲:P.91 - P.95

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要旨 原発性アミロイドーシス,多発性骨髄腫に伴うアミロイドーシス,二次性アミロイドーシス,遺伝性アミロイドーシスにおける胃アミロイドーシスの合併は多い.しかし本症例のごとく,胃に限局しているアミロイドーシスの報告は少なく,調べた範囲では,7例を数えるのみである.これら7例のうち,第4例が吐血のため緊急手術となり,術後に診断されており,他6例のうち第6例を除いて,術前診断が“胃悪性腫瘍”で術後に診断されている.胃アミロイドーシスのX線所見は,スキルス様所見を呈する場合と,腫瘤形成所見を呈する場合がある.本症例はスキルス様所見を呈し,胃生検にて診断し,6年間経過を追っているが,所見に変化はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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