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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻1号

1986年01月発行

文献概要

症例

嚢胞を形成した若年者胃平滑筋芽細胞腫の1例

著者: 芳賀克夫1 谷川富夫1 跡部安則1 三隅克敦1 三隅厚信1 蔵野良一2 赤木正信2

所属機関: 1熊本大学医学部第2外科 2熊本大学医学部第1病理

ページ範囲:P.97 - P.101

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要旨 胃平滑筋芽細胞腫は若年者にはまれとされるが,今回われわれは15歳の囊胞を形成した胃平滑筋芽細胞腫の1例を経験したので報告する.患者は15歳男性,主訴は心窩部痛である.胃X線検査,胃内視鏡検査,腹部超音波検査,腹部CTスキャン,血管造影検査を行った結果,胃前庭部前壁の囊胞を形成した粘膜下腫瘍と診断された.手術は術中凍結組織検査で悪性が疑われたため,幽門側胃切除術および所属リンパ節郭清(R2)が施行された.病理学的診断は胃平滑筋芽細胞腫を得た.術後現在まで1年10か月を経過しており,再発の徴候はみられない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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