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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻10号

1986年10月発行

文献概要

今月の主題 受容体拮抗薬のもたらした諸問題 主題

超音波内視鏡からみたH2受容体拮抗薬療法の限界

著者: 中澤三郎1 中村常哉1 山中敏広1 芳野純治1 長谷智1 小島洋二1

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1081 - P.1088

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要旨 胃潰瘍症例31例34病変を対象とし,胃潰瘍の治癒過程におけるEUS像の変化について検討した.胃潰瘍のEUS像は潰瘍の治癒に従い陥凹部の幅,深さの減少,陥凹底部の低エコーの領域の縮小が認められた.Ul-Ⅳの潰瘍のEUS像は陥凹底部の低エコーの領域と潰瘍辺縁における第2,4層の収束所見により4型に分類でき,各エコーtypeの間に移行が認められた.難治性潰瘍はEUSにてUl-Ⅳの潰瘍で,潰瘍の辺縁で第2層と第4層が収束し,潰瘍底は厚い低エコーの領域により取り囲まれていた.すなわち,潰瘍の難治化には粘膜筋板と固有筋層の融合および潰瘍底の厚い線維層の所見が関与していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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