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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻10号

1986年10月発行

文献概要

症例

胃結腸痩,脾膿瘍を形成し,膿胸を併発した胃悪性リンパ腫の1例

著者: 松波英寿1 広瀬光男1 原節夫2 多羅尾信2 後藤全宏2 小木曽和夫3 小畠正夫3 下川邦泰4

所属機関: 1岐阜大学医学部第1外科 2岐阜赤十字病院外科 3岐阜赤十字病院内科 4岐阜大学医学部第2病理

ページ範囲:P.1117 - P.1122

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要旨 患者は80歳,男性.主訴は吐血,下血.1984年12月左膿胸のため入院1985年2月エコーにて脾膿瘍が指摘され,上部消化管造影で胃結腸痩が発見された.2月25日,胸腔内持続吸引ドレーンより便汁が排出されるようになったため開腹手術を施行した.胃上部大彎側は脾内側縁と,脾下縁は横行結腸と癒着し,その間に膿瘍が存在した.内容には便を混じ,膿瘍は左胸腔へ穿破していた.噴門側胃切除,脾摘,横行結腸部分切除を施行した.術後縫合不全はみられなかったが,呼吸不全のため第15病日死亡した.病理組織は,結腸浸潤,脾浸潤を来した胃悪性リンパ腫で,LSG分類ではdiffuse lymphoma large cell typeであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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