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文献詳細

雑誌文献

胃と腸21巻10号

1986年10月発行

症例

Ⅱc+Ⅱa型直腸早期癌の1例

著者: 多田久人1 小田聡二1 高橋恒男1 石川誠1 山田昌弘2 中條明夫2

所属機関: 1山形大学医学部第2内科 2川西町立病院外科

ページ範囲:P.1131 - P.1135

文献概要

要旨 患者は77歳の男性.腹部不快感を主訴として来院.早期胃癌と診断され,その術前スクリーニング検査中にS状結腸内視鏡検査で,直腸S状部に平坦な微小発赤病変を発見した.胃部分切除および直腸S状部切除術を施行したが,直腸S状部の病変は3mmの中心陥凹を主体とする最大径が5mmのⅡc+Ⅱa型早期癌で,組織学的には陥凹部に一致して高分化型腺癌を認めた.また病変内に腺腫の混在はなく,わずかにsmに浸潤していた.本例は陥凹型大腸癌のごく初期のものと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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